北新地キャバクラの女と酒に魅せられて

北新地キャバクラと私の人生を、ウイスキー片手に語りたい。

北新地キャバクラと私の人生~第2章:本当の気持ち~


カップに入ったコーヒーと開いて置かれている懐中時計妻は完璧だった。仕事はもちろん、家事も手伝う余地がないほどきちんとこなした。その性質に憧れる反面、私はどこか窮屈な気持ちを抱くようになっていた。

仕事を終えても、職場近くのコーヒーショップで一杯のコーヒーを飲まなければ、家路につけなくなっていた。結婚して5年間、ずっと何か落ち着かないのだった。

そんなある時、数カ月前に上司に連れられて行った北新地キャバクラの存在を思い出した。あの時の女性らの対応を同時に思い出し、突然、行ってみようか、と思い立った。金なら年齢の割には持っていた。そして、気づけば私の足は北新地キャバクラのエリアに向かっていたのだった。

私の居場所は北新地キャバクラに

以前の店では私と上司の顔を覚えていると思ったので、見栄が働いたのか、一か八か、ひしめく北新地キャバクラの中で、初めての店を選んだ。

やはりレベルの高い北新地だけあり、ここは女性も店内も素晴らしかった。そして、私はここに通うようになったのだ。

店内ではいつもジャズが流れていて、心が穏やかになる。価格は安くはないが、1時間9000円というのは私にとって無理な価格ではなかった。何より、聞き上手の北新地キャバクラ嬢が私の悩みを言い当て、寄り添い、話を聞き出してくれるのだ。

私は、「ミスを許さない」家庭にもう疲れてしまっていたのだ。妻の完璧主義は、彼女自身だけでなく、私にも影響していた。家庭内の息苦しさは、逃れられないものだ。手を抜くこと、気を許すことを家庭に求めていた私は、家庭内でも「外」のように過ごさなければならないことが、耐えられなかった。

北新地キャバクラ嬢は丁寧に私の話を聞き、支えてくれた。そうして私は、平日はほぼ毎日、ここに通うようになった。